スニーカーの洗い方や汚れ落としなどのお手入れ方法を解説

お手入れ

お気に入りのスニーカーはたくさん履いて楽しみたいものですが、履いていると気になってくるのが汚れと臭い。

梅雨の時期などはスニーカーが汚れる機会も多く、また靴の中は季節に関係なく汗でムレて雑菌が繁殖しているのでどうしても臭いが気になりやすい場所です。

スニーカーの汚れや臭いをそのままにしておくと靴の寿命を縮めてしまいますし、スニーカーは定期的なメンテナンスが必要です。

適切なタイミングで正しいお手入れをしてあげれば、長持ちするだけでなく衛生的に履けるようになります。

今回は、スニーカーのお手入れ方法をご紹介します!

スニーカーのお手入れのタイミング

スニーカーをお手入れするタイミングは、以下を参考にして決めると適切なタイミングでお手入れできますよ。

①雨で濡れた時

スニーカーが雨で濡れたり、泥汚れがついた時はすぐに洗いましょう。

そのまま放置しておくと雑菌が繁殖し最悪カビが生えてしまうこともあります。

②汗をかいたとき

足の裏からは両足で平均200ml/日も汗をかいているので、一日履いた靴の中は蒸れています。

特に素足でスニーカーを履くと雑菌が繁殖しやすいので靴下を着用しましょう。

吸収速乾や防菌効果とうたっているもの、綿の靴下がおすすめです。

特に夏場や運動して汗をかいたときは、マメなお手入れが大事です。

③汚れや臭いが目立ってきたとき

普通に履いていても、スニーカーには毎日ゴミやホコリが付着しています。

アッパーやソールの汚れ具合やインソールの臭いなどを確認して「少し汚れてきたな・臭うかも?」と思ったらお手入れのタイミングです。

3ヶ月くらいを目安に、定期的なメンテナンスをしましょう。

お手入れ道具を揃えよう

いきなり水に入れてたわしでゴシゴシは厳禁です!うわばき程度の靴であればいいですが、ナイキ・アディダス・コンバースなどの、いわゆるブランドスニーカーは専用キットを揃えてお手入れするようにしましょう。

スニーカーの専用キットとは

①ブラシ

馬毛、豚毛、ナイロンなど種類があります。

馬毛は柔らかい素材で細かいホコリや表面についた汚れを落とす時に使用します。豚毛とナイロンは硬い素材で泡立てて洗う時に使われます。

②スニーカー専用洗剤

スニーカーの汚れは、ホコリ・泥・砂といった「水に溶けにくい」不水溶性の汚れです。

スニーカー用洗剤は、水に溶けにくい汚れもしっかり落としてくれて、スニーカーを傷めない優しい材料を使って出来ている中性洗剤です。

洗剤は、水洗いにも拭き取り洗いにも幅広く使える専用洗剤がおすすめです。

ジェイソンマーク(JASON MARKK ESSENTIAL KIT)

コレクターの間で有名なジェイソンマークの洗剤です。

これひとつで様々な素材に対応している万能洗剤です。

水濡れがダメな本皮や色落ちしてしまう素材以外であれば使用できます。

98.3%が天然素材で出来ていて、素材を傷めないように優しい材料で出来ています。

SPUUUMEシューズクリーナー

SPUUUMEシューズクリーナーは、2023年の最新洗剤としてインスタなどで話題になっています。こちらもジェイソンマークと同様に、水濡れに弱い素材や色落ちする素材以外のものであれば、どの素材にも使える万能洗剤です。スニーカーコレクターのYouTuber「SHINJIくん」が商品開発に携わっているのでコレクターお墨付きです。

<洗剤を選ぶ時のポイント>

・洗い上がりに洗剤が残ってしまうと、シミやくすみの原因になるので泡切れがいいものを選ぶ。

・研磨剤入りは、素材が傷ついてしまうこともあるので入っていないものを選ぶ。

その他、あると便利なもの

上記で紹介した洗剤で基本的には洗えますが、汚れが酷いものや入念な手入れを行いたい際には以下のものがあると、よりきれいに洗うことができます。

(1)ウタマロ固形石鹸・重曹(アッパーのしつこい汚れに使用)

(2)歯ブラシ(シミ取りや細かい箇所の洗浄に使用)

(3)バケツ(つけ置き洗いなどに使用)

(4)細めのマイナスドライバー(アウトソールの小石除去などに使用)

(5)消しゴム、メラミンスポンジ(ソールの汚れ落としに使用)

(6)オキシクリーン、ハイターなどの漂白系洗剤(靴紐の汚れ落としに使用)

スニーカーの洗い方

スニーカーの洗い方は3つのパターンがあります。

(1)水洗い・・・キャンパス地や布地の素材向き

水でじゃぶじゃぶ水洗いしながら汚れを落とす洗い方です。洗剤は液体やリキッド状のものが主流で、洗濯用洗剤でも問題ありません。水でしっかり洗えるので、すっきり洗い上がるのがメリットです。水洗いできない素材(レザー・合皮・スウェード・ベロアなど)で水洗いをすると変形やシワ・ヨレなどの原因になるので避けましょう。

(2)つけ置き洗い・・・キャンパス地や布地の素材向き

つけ置き洗いは、お湯に洗剤を溶かして靴をつけ置いて汚れを落とす洗い方です。洗剤が靴に染み付いた汚れを浮かせてくれるので簡単に済み、時短お手入れにおすすめです。しつこい汚れやシミなどを浮かす前処理としてつけ置き洗いをすることもあります。ただし、つけ置く時間が長すぎると靴を傷める原因になるので、つけ置き時間は守りましょう。水洗い同様、レザー・合皮・スウェード・ベロアなどのつけ置き洗いは避けましょう。

(3)拭き取り洗い・・・合皮・レザー、スウェード、ベロア、ビニール、エナメルの素材向き

水洗いはせずに洗剤と布を使って汚れを拭き取る洗い方です。水洗いに適さないスニーカーを洗う時は拭き取り洗いをしますが、コレクション系のスニーカーは拭き取り洗いが主流です。注意点は、拭き取り洗い用の洗剤でも、スウェードやベロアなどの素材は、色落ちすることがあるので、色落ちテストは必ず行いましょう。

スニーカーの洗い方 

今回は、スニーカーのお手入れで最もメジャーな「拭き取り洗い」を中心に紹介します。手入れ上級者は洗濯機を使うこともあるようですが、素材が多岐に渡るスニーカーの場合、たとえキャンパス地であっても洗濯機の使用は避けるのがベターです。以下で紹介する手洗い方法をマスターすれば、スニーカーを極力傷めずに本格的なお手入れができますよ。

H3、靴紐の手入れ

靴紐があるものは外して洗います。汚れが酷いものは、40〜50℃のお湯に漂白系洗剤(重曹・オキシクリーン、ハイターなど)を入れてつけ置きします。つけ置き後に洗濯用洗剤をつけて歯ブラシでこすり洗いすると汚れが落ちやすくなります。尚、靴紐を洗濯機で洗う場合は、洗濯槽に絡まる危険があるので、必ずネットに入れましょう。

洗い終わったら干して乾燥させます。乾いた時にクシュクシュしたりよれてしまっている場合は、軽くアイロンをかけるときれいになります。

H3、インソールの手入れ

①洗っていいインソールか確認

革製品やスポーツ用の特殊素材やコルクで出来たもの、色落ちするもの、水洗い禁止と記載されているものは洗うことができません。

②取り外して洗う

取り外せるインソールは、外して洗います。表面に毛玉がついている時は、カミソリで表面をなでるように削るときれいにとれます。ブラシでホコリや砂をよくはらいます。水に濡らしたブラシに洗剤をつけてこすり洗いします。洗剤は特殊な生地の中敷きでない限り、洗濯用洗剤でも大丈夫です。心配な場合はスニーカー専用洗剤の使用が安全です。汚れが落ちたら水洗いできるものは水洗いしましょう。水洗いできないものは乾いた布で洗剤を拭き取ります。干す際は、歪んでしまわないように形を整えて風通しのよいところで影干しします。

インソールが取り外せないものは、水洗い禁止になっていないか、まず確認しましょう。布地のものであれば基本的には洗って問題ないはずですが、色落ちが心配なものは事前にテストしてください。

洗い方は、ブラシに洗剤をつけて擦り洗いをした後、スニーカー全体が水洗いできる素材であれば水洗いしてしまって問題ありません。水洗いできない素材のスニーカーであれば、拭き取り用洗剤を使って乾いた布で拭きあげます。

スニーカーのブラッシング

靴紐とインソールを取り外したスニーカーを全体的にブラッシングします。あまり強くこすると傷つけてしまうので、力加減に注意しましょう。砂や泥などは水に濡らすと余計に汚れが取りづらくなるので、できるだけブラッシングの段階で除去します。

靴の腰裏(履き口の内側)の毛玉は、インソールの手入れと同様にカミソリで取り除きます。細かい溝やタンの隙間など全体をまんべんなくブラッシングしたら、ブラッシング漏れがないかチェックしましょう。

ソールの手入れ

アウトソール(靴底)をチェックします。ソール全体を、かたく絞った布で水拭きしてから、詰まっている小石などがあれば取り除きます。取りにくい小石は、歯ブラシや細めのマイナスドライバーを使って取り除きます。ドライバーを使う際もソールを傷つけないように注意してください。小さなソールの汚れには消しゴムをかけるのもおすすめ。汚れた消しゴムは逆に汚してしまうので、きれいな消しゴムを使ってください。

洗剤で洗う

①「ブラシを水で濡らす→洗剤をつける(たっぷり)→もう一度軽くブラシを水で濡らす」の順番で用意してスニーカー全体を洗剤で磨きます。表面が傷ついてしまう可能性があるので、磨く力加減は常に気をつけながら洗うようにしましょう。洗剤の泡が汚れを落とすので、しっかり泡立てて磨きます。

②全体的に磨けたら乾いた布で洗剤を拭き取ります。拭き取ったあとに全体をチェックして汚れが気になる場合は、①〜②の工程を繰り返します。

※しつこい汚れやシミ取れない時

・布地であれば、ウタマロの固形石鹸を直接擦りつけてみたり、重曹をお湯に溶かしてペースト状にしたものを歯ブラシにつけて擦ってみると落ちやすくなります。

・ソールは水につけたメラミンスポンジで擦ってみるのもきれいにできます。

・どうしても落ちない油汚れは、オキシクリーンやマジックリンを少量つけて歯ブラシでこするというやり方もありますが色落ちやシミのリスクがあるので、自己責任でやりましょう。

スニーカー専用洗剤や洗濯用洗剤以外のものを使う際は、特に色落ち・シミに気をつけながら行う必要がありますので、どうしてもという時だけにしたほうが安全です。

仕上げ

乾いた布で全体を拭き上げたら風通しのいいところで影干しします。スニーカーに湿った箇所が残ると、臭いやカビの原因になるので完全に乾燥させましょう。素材によっては2〜3日程度乾燥にかかる場合もあり、風通しの悪い場所は生乾きの原因になるので乾かす場所には気をつけてください。

完全に乾いたら、レザースニーカーはコンディションニングスプレーをかけて乾いた布で拭いてください。靴の内側には除菌スプレーを、表面は防水防汚スプレーをかけておきましょう。尚、スプレーをする時は、必ず換気が十分な屋外で行うようにしてください。

<おすすめのコンディショニングスプレー>

コロンブスコンディショニングスプレー

<おすすめの防水防汚スプレー>

コロンブスアメダス 撥水 防水 防汚スプレー

保管方法の工夫によってスニーカーが長持ちする

きれいに洗ったスニーカーをなるべく長持ちさせるには、毎日のお手入れが大事です。履き終わったスニーカーはブラッシングして風通しのいい場所で影干しをします。また、型崩れを防ぐには木製のシューキーパーの使用がおすすめです。木製なので靴の湿気を吸い取ってくれます。

長期保管の際は、スニーカーに乾燥剤を入れて箱にしまい、下駄箱ではなくクローゼットで保管しましょう。下駄箱は湿気が多くカビが生えやすいので長期保管には不向きです。また、日光が当たる場所は変色リスクがあるので避けましょう。

<おすすめの乾燥剤>

KicksWrap Dryers

ずっとクローゼットにしまいっぱなしのスニーカーや履く機会がないスニーカーは、リアクロに持ち込んでみるのもおすすめです。

まとめ

今回は、スニーカーのお手入れ方法についてご紹介しました。

適切なお手入れができるようになるとスニーカーも長持ちしますし、お手入れすればするほど愛着も湧くというもの。

大事なスニーカーだからこそ、しっかりメンテナンスしながら大事に履くほうが、おしゃれ上級者ともいえます。

きれいなスニーカーのほうがおしゃれもより決まって一層楽しめますし、ぜひ参考にしてお手入れしてみてくださいね!

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